鎖.12


出来上がった食事を運びながら目を伏せる。

静嵐と黒曜が似ていると思ったのは、やはり気のせいではなかった。

黒曜に声を掛けられ雇われたのも、自分が静嵐と契約していたからだろう。

もう既に、こちらの目的に気付き始めているかもしれない。

けれど、例え気付かれたとしてもやるべき事は変わらない。

邪魔はさせない。

それに黒曜が気付いた事を静嵐に話したとしても、普通なら信じられる内容ではない。

彼はきっと、頑なに拒むだろう。

そして今まで以上に憎しみや殺意、疑いを向けて来る。

その為に、わざわざ二人で話す機会を作ったのだから。

「余計な心配をするな。あいつはただの道具だ」

不意に静嵐の声が聞こえて来て、霄瓊ははっとして立ち止まった。

音を立てないように、素早く物陰に隠れる。

「静嵐、それで良いんですか?」

「何も問題は無いだろう。今までと同じように利用して、使えなくなった頃には消える。そうなる事は、あいつだって分かっている」

「…………」

霄瓊は隠れたままで冷たい声を聞き、俯いた。

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