鎖.13


やがて、その顔に笑みが浮かぶ。

そう、貴方はそのままで良い。

何も知らず、壊されれば良い。

まだ、こちらの企みは失敗していない。

誰に不可能と止められようと、許されない事であろうと。

これだけは、譲れないから。

しばらくそのままでいた後で、霄瓊はたった今来たかのように二人に近付いた。

「お待たせしました」

「ああ、霄瓊さん。有り難うございます」

黒曜はいつもの穏やかな微笑を向けて食事を受け取った。

続いて静嵐にも器を手渡す霄瓊を見て尋ねる。

「おや、君の分は?」

「私は上で皆さんと頂こうと思って。すぐに戻りますから、気になさらないで下さい」

「そうですか、では僕もご一緒しましょう」

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