鎖.15


「まったまたー、とぼけちゃって!いい加減に素直にならないと、霄瓊ちゃん取られちゃうぜ。あの娘、人気あるんだからな」

湧碕は相手の反応などお構いなしに話を進める。

「いつも俺達の事、気遣って優しくしてくれるしな。お前は知らないかもしれないけど、霄瓊ちゃんは天使様って呼ばれてるんだぜ」

「…………」

『偶然が我々に都合良く動くなんて事は有り得ない。そう考えると彼女の存在は不自然なんですよ』

先程の黒曜の言葉を思い出し、静嵐は無言で目を細めた。

では、どうしてあの娘は此処にいるのか。

偶然ではなく、確かな意図を持って呼び出したのなら。

『今はまだ、言えません。けれど、貴方にしか叶えられない願いというのは確かです』

彼女の願いは、何なのだろう。





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