聖女の祈り.08


その出会いが、全てを変えた。

ある日、目を覚ましたらそこは病院だった。

また死ぬ事が出来なかったのかと、自分を呪った。

別に何かがあった訳では無い。

ただ、生きて行く理由が無くて虚しかっただけだ。

両親の顔も知らずに、生きているのか死んでいるのかも分からないまま、今まで懸命に生きて来た。

身を寄せていた所で誰にも歓迎されずに邪魔者扱いされても。

やがてそこを出て一人になっても。

自分の居場所なんて何処にも無いと気付くまでは、ひたすらにその日を生き抜いて来た。

けれど、ふと気付いてしまったのだ。

もしも自分がいなくなったとしても、誰一人悲しむ者などいないと。

それどころか、誰も気付かないのではないかと。

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