聖女の祈り.12
「すみません。私、お医者様以外の人には会ってはいけないと言われているんです」
そう言いながらこちらを見た瞳に、魂を射抜かれたような気がした。
まだ幼気に揺れながらも強さを秘めた光の美しさが、一瞬の間に全てを捕らえる。
ずっと見詰めていたい。
そんな感情を覚えたのは、生まれて初めての事だった。
いつまでも動かず何も言わない様子に、少女は戸惑った顔をする。
「あの、ええと、貴方は……」
言い掛けて口を閉ざし、しばらく言葉を探して再び話し始める。
「どうして、こんな所に?私に何か御用……の筈は無いですよね」
寂しそうな顔で溜息をつく少女に、気が付いたら言っていた。
「いや、用はあった」
「えっ?」
「多分、俺はお前に出会う為に此処に来た」
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