秘密.13


これを尋ねるのは恐ろしかった。

そうだと肯定されてしまえば、認めざるを得なくなる。

それでも、本当の事を知らなくてはならないと思った。

医者は苦しそうに顔を歪め、手にしていたファイルを差し出した。

「私からはとても説明出来ない。これを読んでくれ。本来なら極秘だが、君には知っていてほしい。彼女を心から大切に想っているようだからね」

此処に人知れず留められていた霄瓊の真実。

決して自分からは話そうとしなかった秘密。

こうして知る事を、彼女はどう思うだろうか。

しばらく悩んだ後、受け取ったファイルを開いた。

もう彼女の口から語られる事が無いのなら、せめて真実を知っておくべきだと考えたからだ。

それが、どんな内容だとしても。

- 217 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む

表紙へ

ページ:



Reservoir Amulet