秘密.20


「勿論です。もう一度会いたいというのが、願いの内容ですからね」

「じゃあ、それで良い」

即答すると、初めて相手の顔に感情のようなものが浮かんだ。

「そうですか。それ程に、会いたいんですね」

独り言のように呟いてから、改めて言う。

「悪魔となった後、君には僕の部下として働いて頂きましょう。その過程で必ず会いたい存在と何らかの形で出会えます。例え、君が忘れてしまっても」

「分かった」

自分が忘れてしまっても、霄瓊が今度こそ笑って幸せに生きてくれるなら。

そしていつか、この世界の上ですれ違えるのなら。

今失われるこの魂にとって、これ以上の幸福は無いだろう。

だから、迷いなんて無い。

一途な想いが、呼び戻す。

狂おしく、天へと昇る。





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