秘密.22


その時、誰かが近付いて来る気配がした。

顔を向けると、白い服を着て純白の翼が生えた女性がやって来るところだった。

目が合って微笑んだ女性は、優しく見詰める。

「ようこそ、天界へ。まだ小さな女の子なのに、今までよく頑張ったわね」

「天界……?あの、貴女は?」

「私は美鈴【みれい】。貴女よりも大分前に、此処に来たのよ」

穏やかに語る美鈴は年若く見えたけれど、その慈愛に満ちた微笑は何故か母親を思わせた。

それが本当はどんなものなのか、知らないのに。

ふと、熱いものが頬を伝うのを感じた。

「本当によく頑張ったわね、霄瓊。私は全部分かっているわ。もう大丈夫よ。此処には苦しみも痛みも無いの」

労るように抱き締められ、更に涙が溢れる。

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