秘密.25


「……貴女の、願いは叶ったんですか?」

見詰め返して尋ねると、美鈴は驚いたように一瞬黙り込んでから言った。

「いいえ、まだよ。でもいつか叶うと信じているの」

「じゃあ、私も信じます。美鈴さんの願いが叶う事を」

固く手を握って、必死に告げる。

美鈴も自分と同じなのだと感じたから、寂しさが通じ合うように自然に手を取っていた。

「有り難う、霄瓊」

思いが伝わったのか、美鈴が優しく微笑んでくれてほっとする。

信じて祈り、見守って行こう。

想いや願いに力が宿るなら、きっといつか会えるから。

いつまででも待っていようと思った。

けれど不意に思いがけない強さで呼び寄せられたのは、その少し後の事だった。

それは抗えない、魂全てを捧げた強さで。

最初は何が起こったのか分からなかった。

ただ、誰に呼ばれているのかだけははっきりと分かった。

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