決意.09
「何故ですか」
思わず問い返すと、静嵐が当然のように応じる。
「あんたが俺に押し付けたんだろう。このまま人間が滅びたら悪魔にとっても都合が悪いから、未来を変えろと。やりかけた事は最後までやる。それだけだ」
「難しいとは分かっています。けれど私達なら、私達だから出来る事もあるかもしれません」
死の、限り無い静謐に触れて戻って来た。
そして巡り会い、契約した二人だからこそ。
或いは、その為に彼等は今此処にいるのか。
かつて何度も自ら命を断とうとした静嵐が死なずに、霄瓊と出会ったのも。
短い一時で想いを育んで、お互いに全てを捧げた願いが叶ったのも。
全ては、流れ続ける時の中で滅びを迎える人類の救済の為か。
そこまで考えて、黒曜は首を振った。
静嵐も霄瓊も、それぞれが自分で選んで進んで来たのだ。
思いも及ばぬ大きな意志の定めた通りになっているなんて考えても、嫌な気持ちしかしないだろう。
それに、彼等ならきっと。
どんな定めも乗り越えて、優しい未来を掴める。
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Reservoir Amulet