報いの雨.07


この関係を、何と言えば良いのだろう。

まだオフィスビルだった頃の名残が強く残る階段を上がると、人々が暮らす居住区に出る。

以前来た時と変わりの無い事を確かめながらそこを抜ける。

廊下を歩き、一番端の小さな部屋に入った。

此処は恐らく、かつては倉庫として使われていた場所だろう。

暗くて狭い部屋だが、壁で囲われた個室で休めるというのはかなりの贅沢だから文句なんて無い。

他の人々は、大きな部屋を布で仕切って生活している。

この部屋は静嵐とその同行者の為に、特別に用意された場所だ。

会話も無いまま畳んで置いてある毛布を広げ、離れて横になる。

これまで何人の女性が、静嵐と共に此処で夜を過ごしたのだろう。

冷たい床を体に感じながら、霄瓊は取り留めも無くそんな事を考えた。

- 25 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む

表紙へ

ページ:



Reservoir Amulet