決意.15


口には出さずに決意を確かめ合った時、気配に気付いた。

人が目覚める前の静かな街には似合わない、荒々しい敵意に満ちた。

霄瓊もそれを感じ取ったようで、素早く体の向きを変える。

「こちらですよね、静嵐」

「ああ」

頷いた静嵐は、駆け出そうとした霄瓊の体を捕まえて片腕でかつぎ上げる。

「きゃっ!?せ、静嵐?」

「この方が速い。しっかり掴まっていろ」

「は、はいっ」

肩の上に乗せられた霄瓊が頭に腕を回したのを確認し、人気の無い通りを走り出す。

人の力を越えた速度で、早朝の街を駆け抜ける。

そして瞬く間に感じ取った気配の源へと辿り着いた。

息も切らさずに立ち止まって霄瓊を降ろすと、感心したような目を向けられた。

「す、凄いです!静嵐、足速いですね」

「まあな」

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