05


ビルに入ると、相変わらず明るい声が三人を迎えた。

「よう!静嵐に霄瓊ちゃん、それに黒曜さんも!よく来てくれたな。いつもの事だけど、大した持て成しも出来ないで悪いな」

湧碕はそう言いながら、妙に興味深そうな目で静嵐と霄瓊を見た。

「この前会ってからそんなに経ってないけどさ、何だか雰囲気変わったな」

鋭い指摘に、二人は驚いて思わず顔を見合わせる。

「特に静嵐!あんなに尖ってたのが、今はちょっと丸くなってるぜ。何かあったのか、このこの!」

変化に対するその聡さは、静嵐の親友を自称するだけの事はあると思えた。

霄瓊は感心しながら口を開く。

「湧碕さん、こちらの方は何かお変わりはありませんか?」

「ん?んー、そうだなあ」

口ごもった湧碕が、ふっと表情を引き締めた。

「この前の狩りで、かなりの数の怪我人が出た」

- 259 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む

表紙へ

ページ:



Reservoir Amulet