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「すみません、心配を掛けてしまって。もう大丈夫ですから」

笑顔を浮かべて手当てを再開した霄瓊を見ながら、黒曜が低く呟く。

「今、動きましたね」

その言葉に、静嵐は目を細めて短く応じた。

「ああ」

ほんの僅かな間ではあったが、確かに動いた。

この地を守る、今まで揺らぐ事の無かった力が。

やはり、もう限界が近くなって来ているのか。

以前見た水底で眠る姿を思い出し、焦燥は募る。

守ると自分に誓っても、その術は見付からない。

不安そうに揺らぐ瞳で、それでも無理矢理に微笑むから。

今はただ、決意を固めるだけ。

これから何が起こっても、彼女が幸せに笑えるように。

一人にはさせず、ただ側に。





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