15


『ええ、今も。それを私が選んだから。未来を繋ぐ為に、自分の意志でそうする事を選んだんです。でも、貴女なら違う道を選べるのかもしれない』

真っ直ぐに覗き込んで来る瞳は、目を逸らせない強さを秘めていた。

『ですから、貴女は惑わないで。どんな事があっても、どんな決断を迫られても、貴女は貴女の最善を選んで。今まで積み重なって来た想いが、きっと貴女と静嵐を支えてくれます』

(貴女は、何を見て来たんですか?)

収まらない胸のざわめきに戸惑いながら尋ねると、もう一人の自分は少し黙ってから言った。

『……話しましょう、貴女に。今話せる全てを』

(はい。お願いします)

例え何を聞いても、受け止める。

これから何が起きても、俯いたりはしない。

決意を抱いて、目の前の少女を見返す。

滅びと別離へと向かう未来を、変えてみせる。





- 269 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む

表紙へ

ページ:



Reservoir Amulet