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不意に霄瓊の纏う気配が大きく揺らいだ気がして、静嵐は体を起こした。

目を覚まさせないように気を付けながら、少し離れた場所に寝ている少女の顔を覗き込む。

暗い中でも目が利く体が、今は有り難い。

霄瓊が何も変わらない様子で眠っているのを確認して、安堵の息をつく。

しばらくその寝顔を見詰め、あの日々を思い出した。

白い病室で眠る彼女の手を握り、祈り続けた日々を。

日を追う毎に弱って行く霄瓊を、見ているしか出来なかった日々を。

もう繰り返したくはないと願うけれど。

無力なのは、今も変わらない。

例え今彼女が辛い夢を見ていても、それを分かち合えはしない。

その夢の中まで、共にいられたら良いのに。

もどかしく思いながら、霄瓊のすぐ隣に横になった。

腕の中に彼女を包んで、自分も目を閉じる。

どんなに近付いても一つになれない二つの体は。

翼のように寄り添って。

暗闇で鼓動と呼吸だけを重ね合い。

互いの事だけを想いながら、それぞれの夢を見る。





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