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『貴女と、貴女の静嵐で……どうか未来を変えて』

目覚めの瞬間に響いた、もう一人の自分の言葉。

その長い孤独を知った後だから、祈りがより強く胸に刺さるようで。

自分に出来る事を探しながら目を開ける。

そして静嵐の力強い腕にしっかりと抱き締められているのに気付いて、思い切り動揺した。

眠りについた時には確かにいつも通り離れていた筈なのに、どうしてこんな事になったのか。

混乱した頭で考えながらも、髪を微かに揺らす静嵐の吐息や耳元で響く鼓動は心地良いと思った。

昔、こんな風に抱き締められて、子供のように泣いた事があった。

もう会えなくなる時が近付いていると、自分で感じ取って。

いつかはそうなると分かっていた筈なのに、迫って来ると様々な感情が混ざり合って。

どうしたら良いのか分からなくて、泣き続けて。

困らせてしまったかもしれないけれど、静嵐は何も言わずに抱き締めてくれた。

その力強い腕と温もりに、どれ程慰められただろう。

想い出は、全てが優しいものばかりではないけれど。

思い出す度、忘れられない苦しさや寂しさに痛みを覚えるけれど。

『今まで積み重なって来た想いが、きっと貴女と静嵐を支えてくれます』

その痛みさえ、きっと無駄ではないのだろう。

今まで二人で一つ一つ積み重ねて来た想いが、時間が全て力になる。

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