18
もう一人の自分との会話を思い出して頷いた時、密着している静嵐の体が僅かに動いた。
続いて、間近で声がする。
「目が覚めたか」
「わっ、はい!おはようございます!」
改めて自分の状況を意識して慌てて答えると、静嵐はいつも通りの淡々とした調子で言った。
「しっかり眠れたか?」
「は、はい!それはもう!」
「……そうか。なら良い」
その言葉と共に体を包んでいた腕が緩められ、温もりが離れて行った。
少し寂しく感じながら、静嵐に続いて身を起こす。
見詰めた横顔に浮かぶのは、寝起きの不機嫌さだけではないような気がする。
それが見覚えのある表情に思えて記憶を探り、やがて思い出した。
かつて病院で会っていた時の。
何も訊かないけれど深く案じてくれている時の表情だ。
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Reservoir Amulet