崩壊.08


三人の足は、自然と地下に続く階段へと向かっていた。

しかし、この場所に来た目的をまだ聞いていない。

黒曜は足元に目を落とし、真剣な声で言う。

「いずれ、それもそう遠くない未来で、此処で何かが起こるのは確かですから。何かが起こってこの地下が水で満たされ、そして……」

途中で途切れた言葉の続きが、静嵐には分かった。

そして、水底で霄瓊が眠りにつく。

やがてその時が来た際に、自分が何を選べば良いのか。

その答えは、まだ分からない。

切った言葉の先は続けず、黒曜が言い直す。

「何が起こるにしても、頻繁に足を運んで異変が無いか確かめた方が良いでしょう」

「そうですね」

霄瓊は頷いて、静まり返った階段の先を見据えた。

綴じてもすぐに現れる綻び、人のいないビル。

残酷な程、流れは止まらない。

もうすぐ、もうすぐだ。

選択の時は近い。





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Reservoir Amulet