崩壊.12


美鈴は辛そうな顔をして続ける。

「けれども、それには代償が伴う。留める為には眠りにつかなければならない。ずっと、一人で」

「分かっています」

駄目だ、此処で霄瓊にその選択をさせてはならない。

再び、孤独に人知れず過ごすなんて。

助けられなかったあの日々を繰り返すなんて。

そんな事はさせてはならない。

静嵐は手を伸ばして、霄瓊の腕を掴んだ。

そうしなければ、また手の届かない場所へ行ってしまう気がした。

「霄瓊、駄目だ」

彼女自ら、一人になる道を選ぶなんて。

そんな悲しい選択をさせたくなはない。

霄瓊を大切に想っているのは、自分だけではない。

黒曜も、霄瓊を案じていると分かる美鈴という天使も。

時を越えた向こうにいる、湧碕や他の人々も。

皆、霄瓊に何かあったら悲しむだろう。

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