目覚め.07


逆巻く水の中心に浮かぶ少女の姿を見て、息を飲む。

天使のような微笑で、いつも荒んだ心を癒してくれた。

今此処にいて巻き込まれなくて良かったと、先程安堵したばかりの。

「霄瓊ちゃん……」

呆然とその名を呼んだ湧碕は、不意に理解した。

ずっとずっとこの場所で自分達を守ってくれていたのは、彼女だったのだ。

『湧碕さんも、未来はまだ未確定ですから。だから……』

どういう経緯でそうなったのかは分からない。

でもあの時、未来を諦めるなと言った霄瓊は知っていたのだろうか。

こうなる事を。

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