目覚め.09


きっと、楽しい事ばかりではなかった。

きっと、幸せな事ばかりではなかった。

それでも沢山の事を乗り越えて一緒にいて。

そして微笑み合えるなら、幸福な未来に繋がると。

二人一緒に在る事が、幸福に繋がると思えたのに。

「霄瓊ちゃんほったらかして、何やってんだよ」

別離が待っているなんて、信じたくない。

そんなのは、あまりにも悲し過ぎる。

「側にいて、ちゃんと守れよな。静嵐!」

当ても無く叫んだ筈だったのに、それに答えるように視界に黒い羽が入り込んだ。

ふわりと舞い下りて来たそれを、思わず掴む。

手のひら程の大きさの、艶やかな羽。

「……これは」

呟いた時、空間の裂け目のような場所から漆黒の翼を持つ人影が現れた。

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Reservoir Amulet