目覚め.24
二人共に在る未来の為に、しばらく離れる事になるけれど。
「次に此処に来る私達を信じましょう」
「時が歪み綻ぶこの一瞬が、きっと未来を変える瞬間を与えてくれる」
それまでは、暫しの別れだ。
再び別れと誓いの口付けを交わして、体を離す。
静嵐の後ろに新しい綻びが生じた。
その中に自ら身を投じ、悪魔は己を封じた。
白い翼が霄瓊の体を包み、淡く光る膜が出来る。
満ちて行く水の底で、天使は眠りについた。
契約の刻印が、二人を繋ぐ証となって。
ただひたすらに、未来を変えられる時を夢に見て。
愛しい人の面影を描いて。
長い時間を待ち続けた。
崩壊の時が訪れ、眠りの静けさが破られるその時まで。
- 312 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
表紙へ
ページ:
Reservoir Amulet