寄り添う翼.11


「お久し振りです、静嵐」

微笑んだ彼女の声で名を呼ばれる歓びも。

「あっ、ええと。初めまして……と言った方が良いのでしょうか」

思案する時の真剣な顔も仕草も。

「あの、静嵐。こんばんは。私は」

妙に律儀なところも、全てがそのままに懐かしくて。

「霄瓊」

名前を呼びながら抱き寄せると、細い体がすっぽりと腕に包まれる。

感じる温もりも、柔らかな髪の感触も。

全てが懐かしく愛しい。

「随分待たせてしまいましたか?」

「いや……。いつか会えると分かっていたから」

「私もです、静嵐」

強く強く想い続けていれば、引き合って巡り会える。

いつかそれぞれが歩む道が交わる時が来る。

そう信じて疑わなかったけれど。

こうして実際に触れ合える歓びは、やはり他の何にも代え難い。

二人の新しい時が、再び出会いから始まる。

今度こそ、共にいられる未来を夢見て。





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