寄り添う翼.12


夜の街を、二人で手を取り合って歩く。

相変わらず口数は少ないけれど、時々思い出したように言葉を交わした。

切り拓いた道で、変わったものもある。

そして、変わらないものも確かにあるのだ。

「私、今度この街に引っ越して来ようと思って」

「家族でか?」

「いえ、一人で」

霄瓊は今、此処とは別の街で高校に通っているらしい。

それでも今までずっと、忘れられない想い出の中の人を捜していた。

だからいつか、この街に来ようと決めていた。

「もうすぐ、高校を卒業するので。一人暮らしを始めようと思って」

「……家族は、心配するだろうな」

自分がもし父親なら、こんな可愛い娘が一人暮らしなんて、心配で夜も眠れないに違いない。

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