寄り添う翼.13


「そ、そうですね。私は一人っ子ですから、きっと寂しい思いをさせてしまいますけど」

霄瓊の声は僅かに沈んだが、やがて決意を込めた顔で言った。

「でも、しっかり話します。私の居場所は此処にあるって」

「……そうか」

「それに、私は一人暮らし初めてじゃありませんから。大丈夫だと思います。両親に説明するのは、難しいですけど」

力強く自分の胸を叩いた霄瓊を見て、思わず微笑む。

「頼もしいな」

「はい!それに、電車に乗ればすぐですから。沢山会いに行きます。だから」

街に灯された明かりを受けて輝く瞳が、真っ直ぐ静嵐を見上げる。

「静嵐と、一緒にいたいです。待たせてしまった分まで、ずっと」

「……有り難う」

握り合う手に力を込めた時、霄瓊がふと足を止めた。

その視線を追って、静嵐もそびえるビルを見る。

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