報いの雨.16


放たれる力に促され、静嵐は跳躍して的確に強蛇を仕留めた。

地響きを立てて倒れた生き物を見て、霄瓊が息をついて体から力を抜くのが分かった。

すると静嵐の中の力も収まり鎮まって行く。

霄瓊は剥き出しの肌を赤く焦がして降り注ぐ雨に僅かに顔をしかめて、上着に腕を通した。

それから静嵐に歩み寄り、心配そうに尋ねる。

「あの、お怪我はありませんか?」

「……無い」

短く答えると、霄瓊はほっとした表情を見せてぺこりと頭を下げた。

「有り難うございました」

「…………」

静嵐が見ている中で、少女の視線は倒れた強蛇の方へと動く。

大きな瞳が辛そうに伏せられ、唇が低く小さな言葉を刻んだ。

「……ごめんなさい」

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