報いの雨.17


分かっているのだろう。

あの生き物達に非は無い事を。

酸を含んで建物や大地を焼く雨も、かつての動物が滅んで生まれた巨大な生物も。

全ては地球が狂ってしまったからなのだ。

人間の手によって。

だから自然が人に仇なすのも当然なのかもしれない。

それでも尚、こうして命を手に掛ける。

生きて行く為に。

何処までも勝手で必死になる。

それが人間なのだろうか。

ならばきっと、この娘も。

「静嵐?どうかしましたか?」

向き直った霄瓊が、不思議そうに訊いて来る。

その様子はいつも通りで、戦いの時に見せる厳しい怜悧さは感じられない。

霄瓊は何も答えない静嵐を特にどうもしないと判断したのか、一人頷いて言った。

「それにしても、湧碕さんが仰っていた通りですね」

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