報いの雨.21


しばらくの間痛みを伴って降り続いた雨は、二人がビルに帰り着く頃には上がっていた。

服に付いた水滴を払って中に入ると、湧碕が迎えた。

「よう、お二人さん。お帰り」

「ただいま戻りました。三匹、倒して来ましたよ」

霄瓊の報告に、湧碕は嬉しそうに笑みを浮かべる。

「それは助かるよ。後で場所を教えてくれる?皆で運ぶからさ」

「はい、勿論です」

この時代には、食糧も物資も限られている。

毒を持つ巨大な生き物達も、それを補給する貴重な源となる。

「と言っても、此処から近くですからすぐに分かるかもしれませんけど」

「近く……か」

湧碕は一瞬だけ深刻な表情で繰り返したが、すぐに調子を変えて言った。

「じゃあ、人を呼んで来るよ」

「あ、はい。私達もお手伝いします」

- 39 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む

表紙へ

ページ:



Reservoir Amulet