護り人.11


「静嵐?」

不意に名を呼ばれて見ると、霄瓊が訝しげな視線を向けていた。

「もう大分遠くまで来ましたけど、何かこちらにあるんですか?」

「……いや」

素っ気無く答えて、足を前に進める。

外に出たのには、狩りと湧碕の話に付き合い切れなくなったという他にも理由があった。

ただ、その目的を知らない霄瓊には静嵐が当ても無く歩いているように見えるだろう。

怪訝に思うのも無理は無いかもしれない。

説明をしてやる気など最初から無い静嵐の性格を理解しているのか、霄瓊はそれきり何も訊かずに黙って付いて来た。

会話の無いまま歩き続けて瓦礫の山を登り、吹き付ける風の中で佇む。

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