護り人.12


見通しの良いその場所からは、湧碕達の住むビルが遠くに小さく見える。

静嵐は目を細めてそれを見据える。

あの中や、近くにいては気付かないものを感じ取ろうと神経を研ぎ澄ませる。

しばらくそうしてから、ようやく微かな力を感じた。

細い糸のような力を見失わないように手繰り寄せてから、はっとする。

これを、知っていると思った。

この何処までも強く静かな気配は。

思わず隣に立つ霄瓊に目を向ける。

同じだ、この少女の纏うものと。

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