護り人.22


何人かで手分けして、仕留めた生き物をビルへと運ぶ。

「霄瓊さん、大丈夫?重いから無理はしないでね」

「いえ、平気です」

顔見知りの若者に話し掛けられて笑顔を返すと、別の青年からも声が飛ぶ。

「毒があるから牙には触らないようにな。一応ビルに解毒剤は置いてあるけど、気を付けるに越した事は無いし」

「あ、はい。分かりました」

素直に頷いた時、隣にいる湧碕がのんびりと口を開いた。

「うーん、さすが霄瓊ちゃん。天使様だね」

「えっ!?」

物凄く驚いた様子の霄瓊に、逆に湧碕がびっくりしたように言う。

「あれ、知らなかったのか?霄瓊ちゃん、今じゃ皆から天使って呼ばれてるんだぜ。いてくれるだけで癒されるからさ」

「あ、ああ……そうですか?でも私、そんな大した事出来ませんけど」

控え目な霄瓊の言葉に、周囲から激しい否定が返って来る。

「何言ってるんだよ。本当に救われてるんだから、君の笑顔に」

「そうそう、天使そのものだって!」

「全く、こんなに人気あるってのに、どうして静嵐はああなんだか」

湧碕の口から突然出た静嵐の名に反応して、霄瓊が思わず体を震わせる。

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