護り人.24


今と変わらず、すぐに忘れてくれれば良い。

そうして、今度こそ失わない本当の。

「もう!霄瓊ちゃんはいい子過ぎるんだって。女の子はちょっと位、我が儘言ったって良いんだよ。静嵐を困らせてやれよ。俺も困ってる静嵐見てみたいしさ」

霄瓊は苦笑して、静嵐のいるビルを見詰めた。

「私、いい子じゃないです。とっても我が儘で欲張りで自分勝手ですから」

その呟きは小さく、自分にしか聞こえない内に風に流される。

「……静嵐、貴方も上手く騙されて下さいね」

気付かないでいて、この胸の秘密に。

知らないで、壊されて。

少しずつ切っ掛けを仕掛けて行くから。

上手に騙されて、全て壊されてしまえば良い。

今の貴方が。





- 85 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む

表紙へ

ページ:



Reservoir Amulet