兆し.07


「一人で出歩くな。必ず俺を呼べ」

「……はい」

扱いの急な変化の理由が分からない。

やはりこの前未来に行った時、何かあったのだろうか。

尋ねたいけれど、答えが返って来ない事を知っているから。

口に出来ない自分に溜息をつく。

もう拒絶にも殺意にも慣れた。

今更傷付くのが怖いなんて、どうかしている。

そう思っても結局言葉に出来ずに、また口をつぐむ。

誰にでも知られたくない秘密はある。

そこに踏み込むという事は、自分の秘密を知られる覚悟をしなくてはならない。

その位の決意をしなければ、無理に聞き出す資格なんて無い。

誰にでも、自分にも。

どうしても知られたくない秘密が。

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