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拾い上げた霄瓊が、何気無く液晶画面を見る。

「あっ、これ。私達の小説ですね」

「…………」

「やっぱり気になっていたんですね、静嵐」

「…………」

何だか弱みを握られたような気分だ。

「隠さなくても良いですよ。自分達の事が小説になっていると知ったら、気になりますよね」

霄瓊はすっかり目を覚ましてしまった様子だ。

「静嵐、以前湧碕さんに『俺には心が無い』みたいな事を言っていましたけど、そんな事無いですよね。こうして色々考えていらっしゃるんですし。ただ、顔に出さないだけですよね」

沈黙を守ろうとした静嵐は、ふと気付いた。

そういえば由貴も同じような事を言っていた。

「おい、何故そんな話を知っている。あれはまだお前に出会う前だろう」

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