02
影は二人の後ろに黒く長く伸び、夕焼けの赤は益々濃くなる。
「あのね、ボク、世莉ちゃんに伝えたい事があって来たんだ」
不意に沈黙を破って少年が言った。
「有り難う、一番弱いボクをいつも選んでくれて。ボクの為に泣いてくれて。嬉しかったんだ、とても」
世莉の家の前まで来て立ち止まる。
「知らなかったよね?いつもボクがキミに救われていたって事。もしも君がボクを忘れても、ボクはキミを忘れないよ。ずっと」
世莉に向けられた笑顔は何処か切なく懐かしく、胸が締め付けられる。
「有り難う、世莉ちゃん」
少年はそう言うと手を振って走り去って行った。
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Reservoir Amulet