08
シキは世莉の無事を確認すると、力尽きたようにその場に倒れた。
一度きりの魔法を使ってしまった今、もうゲームの中に戻る事は出来ない。
自分の存在は消える。
けれど後悔も恐れも無かった。
不思議な程心は落ち着き、満ち足りている。
世莉が生きていてくれるなら、そして彼女の中に自分が少しでも残っていられるなら、他にはもう何もいらない。
大切な人の為に自分の命を使えるのは何と幸福な事だろう。
これ以上の幸福があるだろうか。
これ以上、何を願えるだろうか。
シキはそう思いながら、誰かが自分の名を呼びながら駆け寄って来るのを感じていた。
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Reservoir Amulet