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世莉は大分暗くなってきた川土手に倒れているシキを見付けた。

「シキさん!?しっかりして下さい、大丈夫ですか?」

膝をつき、シキに触れてはっとする。

体が冷たい。

「シキさん、どうしてこんな……」

「……世莉ちゃん?怪我、してない?」

シキがゆっくりと目を開けて言った。

「はい。シキさんが、助けてくれたじゃないですか……」

シキは世莉の瞳から涙がこぼれているのを見ると、そっと手を伸ばしてそれを拭った。

「大丈夫だよ、心配しないで。ボクはいつも世莉ちゃんの側にいるから」

下ろした腕や肩が透け始める。

「……だからもう」

再びゆっくりと瞳が閉じる。

『泣かないで……』

シキの体が世莉の腕の中で完全に消えた時、風が吹き抜けた。

それは世莉の頬を優しく撫でて行く。

耳にはまだシキの声が残っているのに、腕にはまだ重みが残っているのに、シキはもういない。

まだ自分は何も伝えてはいないのに。

何も、ずっと伝えたかった事を。

世莉はゆっくりと立ち上がると、すっかり日の落ちた中を歩き出した。





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Reservoir Amulet