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何処をどう通って来たのか、全く覚えていない。

けれど気が付くと自分の家に辿り着いていた。

世莉は自分の部屋に入ると、投げ出されたままのゲームの説明書を取り上げて開いた。

シキの白く抜けていたページはもうそれすら残らず、背景の色が埋め尽くしているだけだった。

それを見ると、また新しい涙が溢れた。

『ボク、世莉ちゃんに伝えたい事があって来たんだ』

涙が何も無いページに落ちる。

『有り難う』

祈るように、説明書に額を当てる。

『いつも世莉ちゃんの側にいるから』

今からでも伝わるだろうか、この想いは。

『泣かないで……』

届いてほしい。

もう一度会いたい。

「私、シキさんの事が、ずっとずっと前から好きです」

どうか届いて。

祈りを込めて呟く。

「いなく、ならないで……」

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