01
何処をどう通って来たのか、全く覚えていない。
けれど気が付くと自分の家に辿り着いていた。
世莉は自分の部屋に入ると、投げ出されたままのゲームの説明書を取り上げて開いた。
シキの白く抜けていたページはもうそれすら残らず、背景の色が埋め尽くしているだけだった。
それを見ると、また新しい涙が溢れた。
『ボク、世莉ちゃんに伝えたい事があって来たんだ』
涙が何も無いページに落ちる。
『有り難う』
祈るように、説明書に額を当てる。
『いつも世莉ちゃんの側にいるから』
今からでも伝わるだろうか、この想いは。
『泣かないで……』
届いてほしい。
もう一度会いたい。
「私、シキさんの事が、ずっとずっと前から好きです」
どうか届いて。
祈りを込めて呟く。
「いなく、ならないで……」
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Reservoir Amulet