03
「皆さん、帰るの早いですね。あの、打ち上げとかしなくていいんですか?」
「いいさ。ライブなんてしょっちゅうやってるんだし。皆気を遣ってるんだろ」
「……?」
何の事だろう?
けれど私が尋ねるより先に幸希さんは歩き出した。
「ほら、帰るぞ」
「……はい」
前を行く背中を見て、また服の胸元を掴む。
胸が痛くて、千切れそうなのは何故。
分からないけれど、もしもこの切なさが貴方と私を繋ぐものなら、今この痛みを抱く私には何が出来るのだろう。
何か、出来たらいいのに。
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Reservoir Amulet