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「幸せに出来る保証なんて無いが、俺の手で君を一生幸せにするって誓ってもいいか?」
だからその言葉が何よりも嬉しくて。
いつものように手を繋いで歩くライブハウスからの帰り道。
信号待ちで立ち止まって見上げた瞳は優しくて、吸い込まれそうに深くて。
「ああ、返事は急がないから」
「え?今すぐでも出来るけど……」
「少し位焦らされてみたいんだよ。それに一生に関わる問題だからな。しっかり考えて後で悔やまないようにしてくれ」
「幸希ってそういう所真面目だね」
少し呆れて、でも嬉しくてそう言うと幸希さんは笑った。
「ま、返事は聞かなくても分かるけどな。君も俺を好きだって」
「……っ」
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Reservoir Amulet