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「白凪玲歌さんから、伝言があるんです」
私の口から出たその名前に、幸希さんが目を見開く。
私は視線を逸らさずに続ける。
「死の直前に、彼女が貴方に伝えたいと強く願った記憶です」
幸希さんも吸い寄せられるように私から、私の中の玲歌さんから目を逸らさない。
「そのままお伝えします」
自分の胸に手を当てる。
そこにあるのは今も正確にリズムを刻む鼓動。
「『幸希、返事が出来なくなってごめんね。私も貴方の事が本当に大好きだったよ。私がいなくても、これからも音楽を楽しんでね』です」
「……っ」
幸希さんは息を吐き出し、涙を隠すように顔を背ける。
私はそっとその腕を引き寄せて、胸に抱き締めた。
私の中の、この温かな鼓動が聞こえるように。
せめて今だけは、玲歌さんの存在を感じられるように。
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Reservoir Amulet