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「貴方は、此処によく来るんですか?」

「俺は此処で歌ったり、ギターを弾いたりしているんです」

「そうなんですか?それは素敵ですね」

そう言って瞳を輝かせた少女が、玲歌の姿と重なる。

「音楽が好きなんですか?」

気が付いたら、尋ねていた。

「はい、そうですね。以前はあまり聴く機会が無かったんですけど、退院してからはよく聴くようになりました」

「退院……?」

そう言われてみれば、少女は色が白く随分華奢な体をしていた。

触れたら折れてしまう花のように。

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Reservoir Amulet