03
例え今は届かないとしても。
こうして奏で続けていれば、そこに込めた想いが巡り続けて。
いつか遠い未来に誰かの胸に響くかもしれない。
それは気が遠くなる程果てしない夢だ。
でもその夢を信じるという事は、和樹がいた証が消えないと信じる事になる。
いつか死んだとしても想いや願いは、そこに宿る力は残るとすれば。
それだけで生き続ける理由になるのではないだろうか。
大切な人を亡くしたとしても、いつか自分にも必ず訪れる死を分かっていても。
それでも自分自身を貫く理由の一つになるのではないだろうか。
だから僕は、指が千切れる位ひたすらに弾き続ける。
ただ、ささやかな夢を、奇跡を信じて。
和樹を、僕を終わらせない為に。
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Reservoir Amulet