04
集中してギターを弾いていた僕は、曲が終わって指を止めた。
同時に拍手の音が聞こえて、顔を上げる。
いつから聴いていたのか全く気付かなかったけれど、そこには若い男女が立っていた。
その二人に見覚えがある気がして思わず見詰めた僕は、次の瞬間驚いてひっくり返りそうになった。
「ま、まさかリュウカエンの……」
「あれ、私達をご存知なんですか?」
「意外と有名なんだな」
僕はまだ信じられずに、目の前の二人をまじまじと見た。
今手の届きそうな距離で親しげな微笑を浮かべているのはまさしく、あのライブで客席から眺めた遠い筈の存在だった。
ステージの上でライトを浴び、その音楽で僕を変えてくれた。
リュウカエンの幸希と羽衣が此処にいる。
それどころか、僕の演奏に拍手まで。
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Reservoir Amulet