06
「勘違いだったらすみません。でも何だかとても真剣に、必死に弾いているようでしたので」
「ああ、そうだな」
幸希も同意して、何かを思い出すような目を僕に向けた。
「強い意志が伝わって来た。死に物狂いで弾いて、自分の全てをぶつけてる。だから聴く方を逃れさせない力があるんだな」
「とても素敵な演奏でした」
「あ、有り難うございます」
慌てて頭を下げると、幸希は気さくに笑った。
「礼を言われる事じゃないさ。感想を言っただけなんだから。俺達も負けてられないな、羽衣」
「はい、そうですね。次のライブも頑張らないと」
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Reservoir Amulet