06


「勘違いだったらすみません。でも何だかとても真剣に、必死に弾いているようでしたので」

「ああ、そうだな」

幸希も同意して、何かを思い出すような目を僕に向けた。

「強い意志が伝わって来た。死に物狂いで弾いて、自分の全てをぶつけてる。だから聴く方を逃れさせない力があるんだな」

「とても素敵な演奏でした」

「あ、有り難うございます」

慌てて頭を下げると、幸希は気さくに笑った。

「礼を言われる事じゃないさ。感想を言っただけなんだから。俺達も負けてられないな、羽衣」

「はい、そうですね。次のライブも頑張らないと」

- 20 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet