gamestart.09


耳元で言い聞かせるように囁いて、震える体を抱き締める。

何に怯えているのか分からないけれど、このままにはしておけない。

「……大丈夫だ、分かるな?」

やがて男達が行ってしまい、その声が完全に聞こえなくなるまで、蒼はそうしていた。

伝わる熱が肌に触れる吐息が、この少女が普段決して見せようとしない不安や心細さを表しているような気がする。

華憐の震えが止まり、落ち着いた頃を見計らってそっと手を離す。

「少しは落ち着いたか?」

「……うん。有り難う、蒼」

「別に礼を言われる事じゃないさ。じゃあ、そろそろ帰るか」

蒼はそう言うと、袋を取り上げてさっさと歩き始めた。

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