gamestart.14


蒼がそう言って、華憐に手を差し伸べた。

しばらく視線を交わしてから、華憐がその手に自分の手を重ねる。

そのままゲームの開始を待つ為に指定された位置へと歩いて行く二人の後に続きながら、信武が息をついた。

「強いね、華憐は。このゲームは負けたチームに再戦の機会は無い。勝った方だけが上へ進める。だから、あんなに強く在ろうとしてるのかな」

まだ16歳なのだから、本当は悩んだり迷ったりするだろうに。

不安だってあるだろうに。

「どうしてあんなに強いんだろ」

「……何故だろうな」

信武の言いたい事が分かったから、阿紋も息を吐いた。

何故あんなに強いのだろう。

あれは強がりなどでは無い。

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