solitaryfight.10
「ったく、人の心配してる場合じゃないだろうに」
呟いてリビングへと戻ると、阿紋が尋ねた。
「華憐は眠ったか?」
「ああ」
短く答えてキッチンまで行き、棚から酒を取ってグラスに注ぐ。
「あれ、今日は外に飲みに行かないのかい?」
「いつものように朝帰りをするつもりかと思っていたが」
「お前ら、俺の事を何だと思ってるんだ」
心から驚いた様子の二人を睨んで言うと、信武と阿紋は顔を見合わせた。
「そんな事、幾ら幼馴染だからって僕達の口からはちょっと……」
「そうだな。口にするのは、はばかられるな」
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Reservoir Amulet