solitaryfight.26


出迎えようと立ち上がった華憐を、不意に蒼が呼び止める。

「なあ、華憐」

「どうしたの?」

不思議に思って振り向くと、蒼も立ち上がって後ろから囁くように言う。

「今夜、空いてるか?」

「え?う、うん。特に予定は無いけど」

「そうか。じゃあ今夜、俺の部屋に来いよ」

「うん、分かった」

頷くと、蒼は何事も無かったように顔を離して先に玄関の方へ行ってしまった。

(蒼、どうしたんだろう)

一人残されて、その場に立ち尽くしたまま考え込む。

いつに無く真剣な様子だったし、何か大切な話があるのだろうか。

- 134 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet